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整体概論【新御堂筋整体・新大阪】マインドフルネス整体

TEL. 06-6195-2273

〒532-0011 大阪市淀川区西中島7-1-3【チサン第8新大阪】315号室

整体についてHEADLINE

整体とは「積極的な休養法」
…受動的マインドフルネス

これまで一般的に身体的症状は、構造的な不具合が原因であると考えられていましたが、実際は必ずしも相関関係が高いとはいえないことがわかってきました.近年では痛みや不定愁訴の原因を、脳神経の疲労(過緊張・衰弱)による生理機能の異常と捉える傾向にあります.

新御堂筋整体の整体施術は受動的な筋弛緩法であり、ストレスの低減脳の休息を可能にする「最高の休息法」、すなわちクライエントにとって瞑想行為などの能動的な負担を伴わない受動的なマインドフルネスです.
マインドフルネスとは、評価や判断を加えずに「いまここ」の経験に対して、自分自身の身体の感覚(五感)や呼吸に並大抵ではない注意を向けることであり、脳神経のバランスが調整されて休息が可能になります.
脳神経の疲労を引き起こす競争心や過去のネガティブな記憶&未来の想像、つまり勝負の行く末に気を取られ、終わったことを気に病んだり,まだ起きてもいないことを不安に感じるなど、とにかく心が「いまここ」にない状態であるマインドワンダリング(雑念)から開放することが、マインドフルネスの目的であり、脳疲労を引き起こす雑念回路であるデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)の慢性化した過剰活動をマインドフルネスによって抑制できるのです.
整体は真の休息である脳の休息・可塑性を促します.整体は脳を休めることができる受動的マインドフルネスです.

【整体施術の生理学・脳科学的メカニズム】
整体施術により、皮膚や筋・筋膜などの軟部組織に対して体性感覚刺激を加えると、軸索反射および骨格筋ポンプ作用により表層血管が拡張され、骨格筋の血流や組織酸欠を改善し、身体の筋緊張(tonus)の調整・緩和、末梢からの中枢への求心性インパルスの減少を促進します.その結果、中枢神経系の過剰興奮を鎮静し、脳幹部の機能を調整して、 生理学的リラクゼーション反応 、すなわち神経・体液軸を向ホメオスタシス状態(pro-homeostatic state)へと変換させ、生理的な機能回復が可能になります.したがって心身の状態は「緊張から弛緩へ」「興奮から鎮静へ」「消耗から蓄積へ」と自然に切り替わり、心理生理的変化の結果として症状緩和を得ることができます.
また,深い呼吸を取り戻すことで、副交感神経がレベルアップし、前頭前皮質を活性化して扁桃体の過剰活動を抑制するため、脳のバランスが調整され心の健康を取り戻し、生産性の向上を促します.このようなメカニズムはfMRIPETなどの脳機能画像法による研究実証が進み明らかになっています.

筋・筋膜の凝りや痛み等の不快感・関節の機能不全など筋骨格系の障害や、身体的な緊張は脊髄レベルにとどまらず脳幹、自律神経機能や情緒行動にかかわる間脳、大脳辺縁系にまで影響を及ぼしていることが推察できます.
上行性網様体賦活系における作用の観点から見ると、施術による皮膚や筋・筋膜への刺激は、体性感覚神経の上行路から伸びる側枝を通って、脳幹内にある濃密度にニューロン群が存在しているところ(脳幹網様体)を賦活させ、そこから前頭前皮質などの大脳皮質の広い範囲にわたって信号が投射されるため脳の可塑性&覚醒水準が高まります.
また脳幹は全身の筋緊張(tonus)をコントロールしているので人体力学的な余裕と安定が生じ、施術後「身体がスッキリして動きやすくなった」という感覚、最適な心地よい覚醒laid-back状態になります.
先行研究において体性感覚神経と自律神経系が連絡していることは証明されており、体性感覚神経を求心路とし、自律神経を遠心路とする体性−内臓反射、さらに内臓求心性神経を求心路とし、自律神経を遠心路とする内蔵−内臓反射を介して、たとえば刺激によるインパルスが脳幹部に送られることにより筋肉のバランスをコントロールしている延髄網様体を賦活させ、大脳を目覚めさせるのと同時に自律神経系の活動にも刺激を及ぼし、日常生活における様々なストレッサーによる心身のストレス状態を改善させ、生理学的リラクゼーション反応へと導きます.


当院の整体施術は,長年の臨床経験による独自の生体力学および人間工学や生理心理学などの人間科学理論・脳科学アプローチ研究に基づき、主に骨盤や背骨の関節にかかわる筋肉・筋膜のもみほぐし、カイロプラクティック・オステオパシー技法を用いた脊椎骨盤矯正(調整),トリガーポイント,筋膜リリース,操体法ストレッチなどにより関節機能の改善自律神経の調整ストレス低減などを目標とするマインドフルネス整体です.
自律神経の中枢は間脳(視床下部)などの中枢神経にあり、自律神経測定検査は脳の状態を可視化できる有力なツールであると考えられます.

 神経症・パニック障害など不安障害の多くは、筋弛緩(筋肉がほぐれること)によって改善され、心身症の方々に対しても、多くの研究から治療的効果を持つことが知られています.漸進的筋弛緩法(progressive muscle relaxation)はシカゴ出身の医師ジェイコブソン(E.Jacobson)によって開発された筋弛緩のセルフコントロール技法であり、骨格筋を弛緩させることが、心身の病気を改善したり予防したりすることにつながると考え、全身が弛緩した状態に到達することによって、内臓機能の間接的なコントロールや中枢神経系における興奮の沈静化をもたらし「積極的休養法」ともいいます.筋肉の弛緩は不安・恐怖などを抑制する拮抗作用として利用できます.

 筋・筋膜の凝り・機能不全など筋骨格系の障害は、脊髄レベルにとどまらず脳幹、間脳、さらに自律機能や情緒行動にかかわる大脳辺縁系にまで影響を及ぼしていることが推察できます.
当院の整体手技を用いた漸進的弛緩法は、自律神経系指標における交感神経系に対する副交感神経支配の優位&自律神経機能のトータルパワーUPを、体性神経系指標では筋電図における弛緩を、脳波においては低覚醒を、クライエントの努力を伴わない受動的な注意集中により達成することが可能です.覚醒水準が低下すると脳は睡眠状態に入り休息します.その結果、神経系の可塑性により脳内の神経回路および機能は、自己修復・改善が行われ、【心の状態・考え方】が自然に変わります.さらに自律神経のバランスを調整し、自分の中にある自然治癒力(免疫力)のUPが期待され、崩れた体調も回復するため、心理生理的変化の結果として心と体が本来の自然な状態へ回復していきます.

国際疼痛学会(International Association for the Study of Pain : IASP) によれば「痛みは単に構造的損傷または病変の結果ではなく,侵害刺激を痛みとして,その人が知覚したり認識したりすることで決まり,このような痛みの知覚に対して心理的要因および環境要因が大きく影響している可能性がある.これらの要因によって同じ大きさの侵害刺激が人によってより痛く感じられることがある」と定義され,特に比較的重症なクライエントの場合は,身体的(生物学的)側面と心理社会的側面に取り組むアプローチが要求されます.この現代的アプローチは生物心理社会(BPS)的アプローチと呼ばれ,この新しいパラダイムは構造的な原因を治療の中心に置くのではなく,機能の維持もしくは回復という目標を重視し,病理解剖学的診断の如何にかかわらず価値があると考えられます.

 近年では肉体労働のみならず精神労働による疲労が増加し、精神的ストレスは日常的であり慣れているつもりでも確実に蓄積されます.急性疲労では体内の乳酸量が上昇し、慢性疲労は代謝や自律神経に影響を及ぼします.肉体的疲労は決して末梢的なものだけでなく中枢神経系の疲労でもあり、器質的変化にまでは至らない機能的変化(肩こり,頭痛,腰痛,神経痛,倦怠感など)は脳組織の疲労であるストレス性不定愁訴の中に含まれると考えた方がよいでしょう.乳酸が神経に影響すると神経痛や五十肩などの症状もあらわれ、パニック障害では乳酸塩の投与によってパニックが起こりやすくなることも研究から明らかになっています.またアミロイドβタンパクなど脳の疲労物質の関連も指摘されています.精神的疲労は脳の疲労であることから時として死に至るケース(過労死)ということにもなりかねません.人間の疲労をきっちりカテゴリーに分けることはできませんが長時間労働などの過重労働による肉体的疲労の蓄積は必ず精神的疲労を伴っているのが、人間の社会的労働の現実であると考えられます.現代人のさまざまな症状は、脳に疲れが溜まっていることが原因なのです.
 疲労の原因はストレッサーであり、多くのストレスを抱え込むことによって疲労は蓄積されていきます.疲労に気づき、もし休養が十分取れていないのであれば適切な休養や安静をとっていただき「積極的な休養」をお勧めします.

 当院では生命の本質を情報の連続体と捉え,クライエントとセラピスト間における双方向的な整体施術を実践し,協同的問題解決・人間科学的アプローチに基づいて、機能の回復,諸症状の悪循環を早期解決できるよう、お役に立ちたいと願っています.

【参考文献】
Dr.Zemelkaによるトンプソンテクニック(科学新聞社)安藤D.C[訳].
ガンステッド症状別患者管理ノート(科学新聞社)増田D.C[訳].
大場弘:カイロプラクティックの基礎理論と実技2(科学新聞社)
梶本修身:疲れを取るなら脳を休めなさい(永岡書店)
梶本修身:隠れ疲労 休んでも取れないぐったり感の正体(朝日新聞出版)
久賀谷亮:脳疲労が消える最高の休息法(ダイヤモンド社)
Judson Brewer:精神科医が実践するマインドフルネストレーニング(パンローリング)
生理人類士認定委員会:生理人類士入門(国際文献社)
神経局在診断-第6版(文光堂)花北順哉[訳]

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